セカンドチャンス

Y・I(40代)

 私にとって、仕事とは?
かれこれ23年さかのぼり、管理栄養士の資格を頂き大学を卒業し本来ならば、資格を生かして職につくのであるが、そのころ23歳の私は栄養士の仕事の意味がわからないまま卒業していた。
実習に行ってもかなり年齢の離れた、栄養士さんや調理師さんに囲まれ栄養士の仕事に役立つ内容ではないような事をいわれた。(4年生大学の子は採らないとか、あんな栄養士になったらあかんよ!とか、今思い出してもいやな思い出のひとつで、そんな低レベルな内容をこれから栄養士として頑張っていこうとする学生に言うような環境の職場ではとても勤まらないと23歳の私はまだ無知で浅はかだった為、栄養士の仕事をきっぱり捨てて、あのころバブル時でもあったので一般事務のOLと言う職業を選び、2年足らずで結婚退職したのでした。
仕事に未練も無く、そのころは、今と違いセクハラオンパレードの時代でもあり宴会などでは、上司に触られたり今では考えられない時代で、男社会で、女子社員は文句でも言えば、査定など低ランクをつけられたり、本当に弱い立場で仕事をしていたのだと思う。世の中には立派に仕事をしている方も多いと思いますが、そんなことがまわりでも多い時代だったと思います。肩たたきなどもありました。今の若い方に言っても理解できないのだと思います。そんな時代で仕事に生きがいを持ってという方はほんの一握りだったと思う。そして立派です。
結婚して子供を2人授かり15年ほどは必死で子育てをして、あるときふと物足りなさを感じて私に出来る事がまだ残っているのだと思い始めて、子供を育てながら、娘2人ということもあってこれからの女子は、ただかわいい女の子だけではいけないのではないのかと自分の生き方も見据えながらもっと活躍できる場があるし、切り開いていけれるのではないかと考えるようになった。
親として見本を言葉でなく態度で実行していこうと思い、いままでただの主婦の私に、なにが出来るのか、家庭と仕事が両立できるのか、迷いながらの仕事探しだった。  取り合えず、週3回からの仕事を見つけよう、無理なくこなせるのであれば、次のステップを探そう、何とかこなせる自信がついた、週5回のフルタイムの仕事に就き何とかまた1つ自信がついた。そのころからもっと自分の出来る事を探そうと少し年齢も迫ってきていたので焦りながら、探していた。
学生時代学んだ、栄養士の仕事が頭に浮かび出し、せっかく資格ももっているのに、利用しないのはもったいないと思い出した。しかし、かなり時間がたってしまい経験も無い、最後のチャンスかもと思い図々しく44歳にして栄養士の仕事にチャレンジして、今管理栄養士として色々なところで、栄養講話・セミナー等を任され毎日老体に鞭打って頑張っている。
子供にも良くここまで頑張ったね、など言ってもらえるほどになった。
何でもやってみようと思えばチャンスを生かせるのだと思う。
まだまだ、日々勉強の毎日ではあるが、体力が続くまで今は頑張って仕事していきたいと思っている。
若い人には、仕事の楽しさ、やりがいなど夢をもてるようなアドバイスが出来る先輩でいたいと常に思って仕事している。
そして、協力してくれる家族にも感謝している。
チャンスは自分でつかみ採るものだと信じている。