RIWAC・DA(リワック・データ・アーカイブ)女性のセカンドチャンス経験事例検索結果一覧 > セカンドチャンスは降っては来ない!先ずは一歩とにかく動いてみる!!

セカンドチャンスは降っては来ない!先ずは一歩とにかく動いてみる!!

Kさん(30代)

 私は短大を卒業後に会社員になりました。12年間勤務した会社は表向きの待遇は比較的恵まれていたと思われますが、当時の商社は封建的な体制の中で、大卒の総合職女性は男性と同格に認められる為に男性の何倍、ともすると何十倍もの努力が必要で、体調を崩す人も珍しくありませんでした。片や短大卒の私は経理部に所属し、勤続年数を重ねる中で男性後輩を指導しながら業務を行っておりました。仕事もある程度任せて貰い自分なりにOL生活を満喫していたある日、上司が私に、あまり頑張って貰うと結婚して仕事を辞められた時に困るから○○君にその仕事をやらせなさいと言いました。その言葉は私の胸に深く刺さりました。自分なりに会社に貢献できていると自負しながら働いておりましたので本当にショックでした。この先何も得られないかもしれない職場で私はずっと働くのだろうか、と自分に問いかけ、限りある一度の人生について考え思い切って会社を退職しました。以前から続けていたフラワーデザインを教えることを仕事にするためにヨーロッパ2カ国に短期留学をしました。帰国後フラワーデザインと趣味であったアロマセラピーの講師業を始めました。個人での自由業は体が基本、保障もなく動いても経費のみ掛かり収入がない時もあります。会社員は企業から守られていますので有給休暇もあります。しかし自分で決断して進んだ好きな仕事で学ぶ事は多く、あっという間に月日が流れて行きました。気づけば39歳、不惑の歳を迎えるにあたって、今やっている仕事を一生現役で続けていきたいという思い、自分らしく自信と誇りを持って仕事が出来るような素敵な女性でありたいという思い、そして何より必要な栄養学の知識を得たく、女子大に入学する決心をしました。スクーリングで素敵な先生方とお目にかかり、また仕事や家事・育児との両立の中で頑張る仲間達とも出会う事が出来てたくさん刺激を受けました。目標を達成する為には言訳は無し、全て自分との戦いであると再確認できました。敵は自分の中にいるのです。言い訳はいくらでもできますがそのことを口にしたときから前進が滞ります。大学で学んでいく中で、学問はもちろんですが、たくさんの事を身につける機会を得ました。多数の意見や影響力のある意見が必ずしも正しいとは限らないのです。特に私たち日本人は多数に安心を感じる性質があるように思います。実際に私自身もその傾向があります。本質的な物を見極められる様に常にアンテナを張り巡らせて情報収集をして、更に学びの姿勢を忘れずに持ち続けて心を清らかに保ち素直な気持ちで学ぶことによって、自身の中に揺ぎ無い信念を持てるようになれると思いました。現実で起こることや感じることに動じることなくそれを受け入れて吸収し、そして開拓・改善していけるように、自分から先ずは一歩を踏み出してみることを忘れないようにする事で仲間が出来、共に開けない夜がないことを信じて活動して社会に貢献できるような人間で居る、そんな生き方が出来れば都度自分で選択する小さな道がどんどん繋がって大きなモミの木のように成長していけるのではないかと思います。仮に途中の選択が意にそぐわないものであっても多少の事では“腐らず、焦らず、怒らず、怠らず”その過程からも学べるような自分でありたいと、そうでいられればまた道ができてくると信じています。少し方向が違っていたとしても常にプラス思考で前向きに進むことで私の木(気)を育てていけることになると思えるようになりました。
 現在アロマテラピーの協会ではNPO法人の代表をさせていただいております。こちらの役目は女子大を卒業できた後に任されました。人材育成や心身の健康の為のセルフケアの啓蒙活動など役割が増えて、まだまだ役不足ではありますが、周りの方にも助けていただきながら日々学びが続いております。この機会がいただけたのも、女子大で学んだことの在り方が多いに役に立っています。まだまだ自分に自信は持てないところもありますが不安を取ってくれるのは学びの他にはないと思っております。
 勉強と仕事は一生続き、日々の営みの中で、人様のお役に立つことが出来て、自分の存在意義が見つけられる事が出来れば幸せなことであります。日本女子大学で学んだ誇りを持って、生涯仕事を全うしていきたいと思います。自身の仕事への思い、つまり私の役割を全うする為に自分が先ず何が出来るのかということを常に念頭に置いて具体的に計画を立てて動くことを実践していきたいと思います。頑張っている私の存在がまた女性の励みになればお互いに成長していけるのではないかと思います。
RIWAC・DA(リワック・データ・アーカイブ)女性のセカンドチャンス経験事例検索結果一覧 > セカンドチャンスは降っては来ない!先ずは一歩とにかく動いてみる!!