私のセカンドチャンス
大賀要子(60代)
24歳で結婚して熊本から神戸に移り住み二人の女の子に恵まれて、子育てをしながら社会人として働いて、現在は二人の娘は大学卒業して1人は高校と中学の英語教師の資格と、養護教師の資格を取得して現在福岡県の公立の中学の英語教師として、頑張り、英語検定ではヒヤリングの審査員などもやっている様です。一人の娘は小学校の教師の資格を取得しましたが、二人とも結婚しても働くことを常として現在四人の孫がそれぞれ二人ずついる六十八歳の老婆です。主人の定年を機会に故郷に帰り悠々自適の心静かな暮らしですが、二年程前に尊敬しているおかたに、誘われて、今までに経験した事のない、五、七、五の十七音の文学。俳句。という世界に踏み入ってしまい日々感謝の毎日です。先日も新幹線で熱海から箱根まで全国から俳句を愛する同胞が初富士を詠んだり沼津御用邸記念公園で、在りし日の昭和天皇のお姿を偲び俳句を詠み二泊三日が想像以上に熱心な事、夜と朝に全国から集まった大きな俳句会が開催されて緊張のあまり私の俳句が選に入って読み上げられたら大きな声で姓名を告げるのですが声が胸一杯で出てきませんでした。今まで一生懸命頑張って生きてきて本当に有難い楽しい老後に電子辞書と季語を片手に、自然をゆっくり優しい目で観察して自分なりの表現をする俳句の世界。呆けてなんかいられない。すべてを卓越した人生に感謝のまいにちです。今ホトトギス、という結社に所属して主宰は、稲畑汀子先生です。九州版は、さわらびと云う俳誌で日夜学んでいます。インスタント食品が昔から苦手で最近の餃子の騒ぎもまったくよそ事ですが、主旨より少しずれますが、女子大学の先生研究室とありますので、これからの大切な世の中を背負って行かれるお若いお嬢様方に、私の母が教えてくれましたこと。安くて、美味しくて、栄養価が高く、安全な、をスローガンに自分の家庭に見合う暮らし方が出来る女性になって、戴きたいと思います。どんなブランド品より永い間家庭を守り子育てをして、老後の笑顔はすべて若いころからの、自分自身の生活設計の上に成り立つものだと信じています。餃子、おはぎ、巻きずし、団子汁、御煮しめ、数えたらきりがありませんが、小さい頃からの訓練だと思います。通学服もピアノの発表会のドレスもニットのパンタロンスーツも皆手作りを働きながら、夜なべに作りました。毎年櫓の上で踊るのが大好きな下の娘のためには、反物を買ってかえりゆかたを縫いました。神戸に結婚している娘は私より餃子作りが速いのにはまけます。神戸で正社員として働きどうしでしたから五時に終わり家に帰り子たちと一緒に料理を作りました。神戸で暮らした三十五年は私に素晴らしい生涯の勇気をくれました。家庭の中で食事、育児。どんなに時代が変化してもやっぱり女性が自信を持って頑張って旦那さまを大切に縁の下の力持ちになってほしいと思います。一生懸命勉強して知性と教養あふれる優しい女性に成長なさいます事をお祈り致します。益々の学校のご発展を心より念じます。